花巻について
花巻市とは
花巻市は、西に奥羽山脈、東には北上高地の山並みが連なる肥沃な北上平野に位置し、季節ごとに変化に富んだ自然風景が広がる美しい街です。
自然・景観
北東部には標高1917メートル、早池峰山がそびえます。国定公園であるほか高山植物の宝庫として知られオンシーズンには登山を楽しむこともできます。
奥羽山脈の渓谷に囲まれた花巻温泉郷は、県立自然公園に指定され、美しい風景を誇ります。近くにある葛丸川渓流の美しさに浸りながら釣りや紅葉を楽しめます。冬には「たろし滝」の氷柱が米の豊作を占う風物詩として有名で、厳冬期の特別な景観を楽しむことができます。
Spring
Summer
Autumn
Winter
自然とともに暮らす、古くから伝わる日本の農村風景も自然と目にすることでしょう。
春夏秋冬、移りゆく季節とともに暮らすまち、花巻市。
私たちのまちには、美しい風景があります。
歴史・まつり
ここ花巻市は岩手県のほぼ中央に位置し、肥沃な土地の恩恵を受け、旧石器時代には既に人の暮らしが営まれていました。その証拠として多くの古代の遺跡や出土品が見つかっています。また、江戸時代(1596-1868)には盛岡藩の南端の要衝として花巻城が置かれ、城代・北松斎によって今に続く町の基礎が築かれました。軍事上の重要な拠点、穀倉地帯として、陸運・船運も発達し栄えてきました。今も町並みなどにその面影が残っています。
花巻の歴史やそこから生まれた文化などは、花巻市博物館などの文化施設で知ることができます。
人々を魅了する花巻のまつり
また、その歴史から今なお続く「花巻まつり」や宿場町だった特徴を生かした「宿場の雛まつり」などの個性ある祭もあり、地元民のみならず愛されています。
特に「花巻まつり」はその賑やかさから、市外からも多くの者が訪れる観光の目玉の一つです。
文化・芸術
花巻は、古くから山岳信仰の対象であった霊峰・早池峰山や、沿岸と平野部を結ぶ街道町、藩境の城下町など様々な地域性を持ち、それらは個性的な文化や芸術、文化人が生まれる素地となりました。
早池峰山の麓に残る早池峰神楽は500年以上の伝統をもつ、とても古い郷土芸能です。2009年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「無形文化遺産代表一覧表」に記載され、人類共通の遺産として世界に認められました。今でも神事で奉納されるほか、市内のイベントなどで見ることができます。
花巻にゆかりのある偉人としては、作家として知られる宮沢賢治や高村光太郎、画家・萬鉄五郎、国連事務次長を努めた新渡戸稲造などがいます。彼らと花巻との繋がりや活動、作品については、それぞれの記念館で知ることができます。
食文化
食文化も花巻の魅力の一つです。まず、花巻には素朴な伝統食が数多く残されています。
わんこそば
「わんこそば」は、400年以上前に立ち寄った領主をもてなしたことから始まった郷土食です。お客様の椀に次々に給仕する一口分の蕎麦を、お好みの薬味を加え、満足するまで食べ続けてもらうものです。毎年、日本全国から胃袋自慢を集めた大会も開催されています。現在では家庭で楽しまれることは少ないですが、市内4店舗で体験することができます。
ひっつみ
また、冷害などで米が不作になることもあった土地柄から、雑穀(milet)の生産が盛んなほか、小麦粉を使った料理やおやつも昔から食べられています。中でも「ひっつみ」は練った小麦を「ひっつまんで」(強くつまんで)作る汁物で、市内の食事処でも食べられます。
他にも地域の豊かな自然から、生産される農産物・畜産物・加工品の評価は国内でも高く、ブランドとして流通しているものも。訪れた際には花巻ならではの素材の味が生きた食体験を楽しむことができるでしょう。